MRIとCTの違いってどこ??
- 2014年12月28日
こんにちは。
私は以前、怪我で病院に入院したことがあり、
その際に多くの検査を受けたことがあります。
エコー検査、MRI、血液検査、CT、・・・etc
あなたも聞いたことのある検査があるかもしれませんね。
そんな受診した検査の中で気になったのが、MRI検査とCT検査の違いです。
なぜ私が気になったかというと・・・
(MRI検査の機械画像)
(CT検査の機械画像)
機械の見た目、同じじゃないですか!?
この2つの検査って何が違いがあるの??って思い、気になったんです。
(もちろん、検査内容は違うんですが・・・)
同じように感じている方も多いと思うので、
今回は、MRI検査とCT検査の違いついてお話したいと想います。
MRI検査とは?
“MRI”というのは核磁気共鳴画像法(かくじききょうめいがぞうほう)の英語
“magnetic resonance imaging”の略で、
核磁気共鳴現象を利用して生体内の内部の情報を画像にする方法です。
・・・分かりにくいですよね?
要は、先ほどご覧いただいた検査機器の筒の内部に強い磁石があって、
その磁石によって発生した磁気と機器から発する電磁波で、
体の臓器や血管などを撮影する検査になります。
”MRI検査=磁気+電磁波を使った検査”ということですね。
放射線を使わないので、CTに比べてX線被曝のリスクが無く、
病気の部分と正常な部分の違いもはっきりと分かり、
さらに、あらゆる断面像(横とか縦とか)も取れるので、
病気の部分を検出する確率が高い、かなり優れものの検査です。
脳や脊椎、膝、肩、子宮、卵巣、血管などの検査に特に有効で、
マンモグラフィでは検出できない多発乳がんなども、
MRI検査で検出される例があるそうです。
乳がんが気になる方は、マンモグラフィだけでなくMRI検査を受けておくと、
さらに病気のリスクを回避することができると思いますよ。
ただ、弱点としては、
- 骨や肺に関する検査は苦手。
- 検査の時間が長い(30分~1時間)ので、じっとしていられないお子さんなどは難しい。
- 同様の理由で、閉所が苦手な人も難しい。
- 検査中にかなり大きな音がなるので、それに耐える必要がある。
- 電磁波を利用するので、ペースメーカー利用者は検査が受けられない。
などがあります。
CT検査とは?
“CT”というのは、コンピュータ断層撮影(コンピュータだんそうさつえい)の英語
Computed Tomographyの略で、
X線を体の周りに当てて得た情報をコンピュータで処理して、
物体の内部画像(輪切りなどの断面画像)を作成する方法です。
つまり、”CT検査=X線を使った検査”で、
レントゲンのより高度なものと考えれば良いと思います。
MRIに比べると圧倒的に短い時間(数十秒)で検査を実施することができるため、
広範囲の検査にはCTが適しています。
また、骨や肺についてもMRIより高精度で検査ができるため、
骨や肺の検査には特に有効な検査方法と言えます。
ただ、欠点として、
- 画像内の病気部分と正常部分の違いがMRIに比べると分かりにくい。
- MRIに比べると、多角的な断面映像が取りにくい(基本は輪切りなどの断面画像)。
- X線被曝のリスクがある。
などが挙げられます。
まとめ
MRI検査とCT検査の違いをまとめると
MRI検査
- 磁気+電磁波を使った検査方式
- 高精度な検査に向いている
- 脳や脊椎、膝、肩、子宮、卵巣、血管などの検査に向いている
CT検査
- X線を使った検査方式
- 広範囲な検査に向いている
- 骨や肺の検査に向いている
といったところになりそうです。
もし、検査を受けることがあったら、
こんなことしてるんだなぁくらいに思い出してみてください。
では、今回はこの辺で~。
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