台風の強さの単位!?へクトパスカル(hPa)について調べてみた
- 2015年7月19日
台風情報のニュースなどを見ていると
『ヘクトパスカル(hPa)』という単位が
よく出てきますよね。
「日本に接近中の台風10号は中心気圧980ヘクトパスカルで…。」
といった感じでアナウンサーの方が伝えているのを、
あなたも聞いた事があるんじゃないでしょうか!?
ただ・・・
”980ヘクトパスカル”と言われても
それに一体どういう意味があるのかって、
正直分からないですよね?
あなたの周りでもきっと
「ヘクトパスカルって一体何なん!?」
「台風の強さとどんな関係があるの!?」
・・・etc
と思っている方が多いんじゃないかと思うんです。
(私も以前はそうでしたから(苦笑))
そこで今回は、
「ヘクトパスカル」について私が調べた内容を
あなたに紹介したいと思います!!
ヘクトパスカルって単位は何を表わしているの??
そもそも「ヘクトパスカル(hPa)」という単位は何なのかというと
・・・
・・
・
『気圧など圧力を表わす単位』です!!
なので、”980ヘクトパスカル”と言われた場合は、
『そこでは“980”という値の圧力がかかっていますよ』
という事を言われている事になるわけですね。
因みに、ここからは補足になりますが、
そもそも「ヘクトパスカル(hPa)」という単位は
「ヘクト(h)」
「パスカル(Pa)」
が組み合わさった単位です。
「ヘクト」と「パスカル」は、それぞれ
「ヘクト」 → 10の2乗(=100倍)
「パスカル」 → 1平方メートル内に1ニュートンの力が作用している時の圧力の単位
という意味を持っています。
ですので、「ヘクトパスカル」という単位は、正確に言うと
「1平方メートル内に1ニュートンの力が作用している時の圧力を
100倍にした圧力の単位」
になります。
ただ、上の長ったらしい内容を覚えるのも大変だと思いますので、
『ヘクトパスカル = 気圧など圧力の単位』
とだけ覚えておけば問題ないと思います。
なぜ台風情報にヘクパスカルの単位が使われるのか?
さて、先ほど
「ヘクトパスカル=気圧など圧力の単位」
とご紹介しましたが、
台風情報でヘクトパスカルが用いられる場合、
一般的に、
「台風の中心気圧を表わす単位」
として使われます。
何故、台風の中心気圧を情報として提供しているのかというと、
実は台風の基本的な考え方に
「台風の中心気圧が低いほど、台風は強い傾向がある」
というものがあるからです。
通常、風は気圧の高いところから低いところへ吹くのですが、
この気圧の高低差が大きいほど、強い風が吹きます。
つまり、台風の中心気圧が低ければ低いほど、
台風の外との気圧差が大きい事から、風が強くなり、
結果として強い台風と言えるわけです。
そのため、ニュースなどの台風情報では、
台風の中心気圧(単位:ヘクトパスカル)を伝える事で、
視聴者に台風の強さを客観的に知らせているわけです。
ただ・・・、
せっかくの情報も
・ヘクトパスカルが何の単位なのか?
・ヘクトパスカルの値(=中心気圧の値)が低い事と
台風の強さがどういう関係なのか?
を知らないと意味がないですよね・・・。
ですので、今回ここに書いた内容を読まれたあなたは、
是非、
・台風情報のヘクトパスカル=台風の中心気圧の単位
・中心気圧が低いほど、台風が強い傾向にある
というのを覚えて、
台風への備えに活かしていただけると嬉しいです。
因みに、日本で観測が始まって以降、
最も中心気圧が低かった台風は、1961年の第二室戸台風の
「925ヘクトパスカル」
です。
この値に近ければ近いほど、強い台風と言えるので、
是非、参考値にしてみてください。
最後に
というわけで、今回は
「ヘクトパスカル」について
ご紹介してきました。
是非、ご紹介した内容を生活に活かしていただきたいのですが、
最後に1つだけ注意点があります。
先ほど、
・中心気圧が低いほど、台風が強い傾向にある
とご紹介しましたが、台風が強くなる要因には
それ以外も絡んできます。
そのため、中心気圧が高いからといって
必ずしも台風が弱いとは言い切れないので、
その点はご注意くださいね。
ではでは、今回はこの辺で。
お読みいただき有り難う御座いました。
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