口唇ヘルペスがうつる確率を甘く見ちゃあかん!!
- 2015年1月21日
こんにちは。
先日、口内炎に関する記事を書いた時に、
同じ口周りの病気として、
「口唇ヘルペス」という感染症があることを知りました。
「口唇ヘルペス」がどんなものかというと、
単純ヘルペスウイルスⅠ型(HHV-1)というウィルスに感染してしまうことで、
口唇や口の周りなどに、大きな水ぶくれができてしまう感染症です。
単純ヘルペスウイルス自体の感染力が強く、
また厄介なことに、一度感染すると体の中から消える事は一生なく体の中に潜み続け、
体の抵抗力が落ちた時に再発するという面倒くさい感染症です。
これだけ聞くとできればうつりたくないなぁと思いますよね。
では実際「口唇ヘルペス」がうつる確率って一体どの程度のものなのか、
それについて今回は調べた内容を紹介したいと思います。
もし、近くに感染されている方がいるようなら、
是非今回の記事を参考にしてみてください。
口唇ヘルペスがうつる経路をまずは知っておこう!
まずは、口唇ヘルペスがどういう経路で感染するのか、
その点をご紹介しておきますね。
口唇ヘルペスの原因となる単純ヘルペスウイルスⅠ型(HHV-1)ですが、
基本的に空気感染をする事はなく、直接接触でのみ感染をします。
で、そんな接触感染で一般的に多いパターンと言われているのが、
(1)幹部を直接触ってしまってうつる。
(2)発症している人が使ったウイルスのついたグラスやタオルを介してうつる。
(3)キスをした際の唾液や、頬ずりをした際の患部との接触でうつる。
の3パターンです。
一般的な知人・友人程度の間柄では(1)〜(3)のようなやり取りはないと思うので、
かなり親しい間柄の方(家族や恋人)を経由してうつる確率が高いといえます。
口唇ヘルペスの発症率
では、かなり親しい間柄の方を経由してうつる確率が高いと考えらる
口唇ヘルペスの発症率(うつって、症状に出る)は一体どれくらいなのか?
調べてみたところ、大正製薬が2007年にインターネットで調査を実施し
その結果を自社のサイト内で公表しているのを発見しました。
その結果は・・・、約10.1%でした!!
・・・
・・
・
「感染力が強いと言われているにしては、10人に1人か・・・w」
もしかすると、数字をみてそう思われたかもしれません。
ただ、この数字には少しマジックがあるのでは?と私は考えています。
そのマジックというのは、
「一般的に大人の50%以上は既にヘルペスウィイルスが潜伏している」
という観点が抜けているのでは?ということです。
じつは日本人の多くが、
幼少期に既に口唇ヘルペスに感染しているという調査結果があり、
20代~30代では約半数の人が感染、60代以上に至ってはほとんどの人が感染してる
と言われています。
また、口唇ヘルペスは
・健康な人
・既に抗体がある人
には感染しにくく、逆に、
・体の抵抗力が落ちている人
・免疫が弱い人
・抗体ができていない人
はかなりの確率で感染するとも言われています。
大正製薬さんの調査の対象者がすべて大人だった場合、
既に感染している方(=抗体ができている人)が半分を占めるため、
発症率(健康→感染になる率)は2倍しないと
「一般的に大人の50%以上は既にヘルペスウィイルスが潜伏している」という調査結果が
反映されない数字になってしまうと思うのです。
調査対象者を確認してみると、案の定
「首都圏在住の20才以上の男女」
となっていました。
そのため、「一般的に大人の50%以上は既にヘルペスウィイルスが潜伏している」を鑑みて、
発症率を約20.2%と捉えた方がより現実に則した数字と言えそうですね。
さらに、感染しやすいとされる
・体の抵抗力が落ちている人
・免疫が弱い人
に至っては発症する確率は更に上がるため、
30%~40%は見ておいた方が良いと言えると思います。
まとめ
以上の考察から、口唇ヘルペスがうつり、発症する確率は、
少なく見積もって30%~40%はあると考えておいたほうが良いです。
もちろん、あくまで推測値なので確率的にはさらに高まる可能性も十分あるため、
「30%~40%なら余裕でしょwww」なんて思わずに、
ちゃんと予防することをお勧めしますよ。
※ 特に、大人になってから初めて感染すると症状が重くなる場合が多く、
また、免疫が弱い幼児が感染すると大事に至る場合も少なくないので、
特に注意が必要です。
では、今回はこの辺で。
お読みいただき、有り難う御座いました!
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